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2019年6月 今年の北海道ツーリングを実施致しました。
参加車23名、バイク20台、3台のK1600GTLの方が 奥様とタンデムで参加していただきました。
初めて礼文島にフェリーを利用して行こうと云うプランで慎重に準備して実施しましたが 天候という自然の脅威に翻弄されましたが素晴らしい経験をする事が出来ました。
今年もバイクを通じて人の輪を創り、その輪を更に広げ、人生をより豊かに楽しもう。と云う目標が少しづつ達成されていると実感致しました。

Touring report Freedom / Motorrad touring in Hokkaido 2019

2019.3月

Freedom OB のT さんより今年は北海道 ツーリングは何時やるのと言う
電話が 例年同様に入ります。Tさんは 三年前に最後の北海道ツーリングの後、80歳でバイクを引退しましたがその後毎年車で参加しております。元気元気の大先輩です。
毎年一番始めに問い合わせて参ります。この時期から羽田のKさんを始め問い合わせが増え、準備に入ります。擦った揉んだと2ケ月位掛けてコース、宿泊、昼食、etcの予約、地図の作成と NAVIのI さんが 主になって決めて行きます。が全て終るとIさんが旅の栞を作製してくれます。この様に30年に亘り継続して来たのは当社お客様のご協力に寄ります。

今年は礼文島に行こうという要望があり初めてフェリーを使って行く事になり、フェリーの時間に遅れるとスケジュールが途切れてしまう為、必要以上に神経を使います。 昨年 鹿との激突があり今年は2人が鹿除けの音を出す装置を取り付け万全を期し、その日のホテルは稚内に近い所にする、昼食は時間の掛からないレストランを選ぶ等々細心の注意を払います。参加申込みは25名、全ての予約も完了でしたが残念ながらご家族の突然の発病等で2名キャンセルがあり、23名ー20台 で実施です。

愈々 6月に入ると全行程が入力されたNAVI 情報が I さんより当社に届き、続々と来店する参加者のNAVIにBluetoothで転送します。6日分のルート情報がBMW Motorrad NAVI ⅤとⅥには即転送出来ます、大部分の参加者は情報を共有出来、迷子になっても安心です!Ⅴ型で5〜6分、Ⅵ型は1分も掛からずに簡単に転送できます。便利になったもんですね。

6月 12日(水)

大洗のフェリー埠頭に集合、船は積込みに時間がかかる為 出航2時間以上前から積込がスタートしますので、3時間以上前から手続が開始され、大型トレーラー、トラックから車、バイクと広い駐車場に整列して待ちます。フェリーの作業員の手際の良い誘導でどんどん船の横腹の入口から吸込まれて行き、乗用車の前にバイクが入って行き1フロアー下の階の奥に並べて駐車、各自荷物を持って大きな車両の間を通って歩き、エレベーターで船室のフロア5F 迄上がり、船室を探してカードキーで開けて入室、スーペリアの3人部屋ですが良く出来ており、TV、冷蔵庫、シャワー、トイレ、タオルetc が付いた冷暖房完備の快適な部屋です。予算の関係で窓は無し。

早速、カジュアルに着替え、まずレストランで夕食です。自前の焼酎でサワーを作りロビーで呑んで居る旅慣れたメンバーもおります。レストランは夜食と朝食セットで¥2500。+ビールが¥500。美味しいし、量も充分で一昔前のフェリーとは全く違い 、ゆったりとした広いレストランで食事がが楽しめます。若く可愛い女性スタッフのサービスはホテルのレストランの様です。久しぶりで会った参加メンバーが近況を話したり、今年の旅を期待して話が弾んでおります。陸地が遠くになり空が暗くなるとそろそろレストランはクローズです。

次はお風呂です。湯船は銭湯の2倍以上あり、窓も広く快適です? ところが外洋に出てからは今日はちょっと海が荒れ模様で湯船のお湯が波の動きに合わせ渦を巻いて動きます。当然のんびり暖まるなんてとっても出来ません、湯船のヘリに捕まっても身体が振り回され、油断するとひっくり返りますがこのフェリーーの大きさでは不安は有りません。波に向かって進んで居るんでしょうか、バイクで強風に向かう時にはギヤを下げて走りますが、フェリーもギヤを2速位下げた感じで力強く、ゴンゴンという感じで進みます。サッパリして部屋に戻ると同室のM さんは気分が悪いとオネンネです。TVでニュースを見て、電波が届かなくなって画面が映らなくなり始めたので私もおやすみ、快適な?船旅です。

6月13日

グッスリ眠り早朝また風呂に行くと湯舟に顔を半分沈め、タオルを頭にのせて沈思黙考している参加メンバーのSさんが既におります。丁度 八戸の沖辺りでしょうか、明るくなり波も静かになっております。のんびり、ゆったりリラックス。
ところが同室のMさん波が静かになっても未だ揺れている感じでマトモに戻らないと泣いております。現役時代には厳しい訓練で鍛えられた人も弱点はあった様です。

朝食の放送がかかり、それ行けとレストランへ続々と集まって参ります、そしてブッフェラインの豪華なこと! 最近のホテルと同様に和 洋 色々の料理がいただけます。昨晩同様若手のI さんは食欲旺盛で普通の3倍位食べております。
朝食が終了する頃は津軽海峡の外を通過し、函館の 山を遠方に見ながら噴火湾に入って行きます。私は昼までもう一眠りです。

一眠りして起きるといよいよ苫小牧が近づいて来ます。13:30着に合わせ乗客の人達が動き始まり、我々もライダーウエアーに着替え、荷物の整理をし5F のロビーに集合します。苫小牧港に入港し接岸すると乗員と港のスタッフがキビキビと動き、お客と車の搬出準備をし、ゲートが開き、我々は2F のフロアに降りて行きバイクに積荷を入れてスタート準備、BMWはパニアケースからヘルメット、グローブを出しバックを入れるだけですから簡単に終了、周囲のライダーは四国から、静岡からと各地から北の大地を目指して来ております。咋年は改造マフラーで排ガスと爆音を吐き出していたHDに悩まされましたが 、今年はクリーンな排ガスで気持ち良く4輪車の次にスロープを登って大きく開いたゲートから船外に出て埠頭に降り、整列して人数を確認し 、今年の北海道ツーリングがスタートします。

天候は良好 、フェリー埠頭を出て広〜い片側4車線のR259を左折し、R36 に入り西に向かって苫小牧を横断し、苫小牧西ICより道央道に入り、樽前PAにて休憩、昼を食べてないのでここで腹ごしらえをするメンバーもあります、今更ながらこのPAも広々、車はチラホラ流石は北海道! 次の休憩は富浦PA です、ここはかつて洞爺湖サミットがあった時は日本中の警察官が集合しており、関西、九州の県警のバスが溢れておりました。眼下に登別の市街地が遠望されます、景色の良いPAです。

次の伊達ICで高速を降り、横綱 北の湖の故郷 壮瞥に目指し国技館の様な大きな記念館に向かいます、駐車場も広々とあり、記念館入口の左側に横綱の彫像が立っております。館内には数々の記念品、優勝額、写真等が飾られ、土俵の中央には土俵入りの巨大な北の湖が中腰でおり、大横綱の迫力が伝わって参ります。昨年は横綱 大鵬 の記念館にも行きましたが流石に双方の 大横綱は素晴らしい体格と貫禄です。
5:00閉館という事で我々も退出、 昭和新山の下を通り洞爺湖の温泉街を素通りし洞爺湖畔を右に回って、有名なウインザーホテルの下を通って留寿都に向かいます。

ルスツ リゾート は20年以上前にBMW Motorrad Daysのイベントで来ました、日本中からBMW ライダーが集合し、山の上に大テントを張って大パーティーを敢行しました、その時はBMWのバイクが北海道の至る所ですれ違い挨拶を交わしました。 スキーリゾートとして開発された、丁度 関東では苗場スキー場に似たホテルで、唯 だだっ広く、デッカくて、風呂に行くのにも500m近く歩かされて往生します。設備は中々で快適です。お客さんは大盛況で大忙しです。

6月14日

朝食のレストランに向かいますがデズニーランドの様な遊園地を通り、おとぎの国のイメージで造られたそれなりに大きいレストランですが 中国、韓国 からのお客さんで大盛況で席も取れずに困りました。そして韓国からの美人ゴルファーが大勢見受けられ、女子プロが強い国はゴルフが人気あるんだなぁ!と感心しきりです。誰かが韓国の女性は美人が多いですね!と同国の男性に話かけたら、セイケイ!セイケイ!と言われたそうです?

広い駐車場にバイクを整列させ皆さん元気いっぱい勢揃いです。天気は快晴 、ガスは昨日到着前に満タン、さア、出発です。喜茂別 から倶知安 を経由し岩内に向かいますが左側に羊蹄山がクリヤーに残雪を沢に残して見えます。こんなに綺麗に見えたのは20年ぶり位かな等と考えながら気持ち良く走ります。

日本海に沿って走るR229 、今日は何処も景色が明るく、海も山も最果てのイメージは無く、明るくビビットに輝いております。
神威岬の駐車場に入り、元気のある人は神威岬の先端まで頑張ってお出掛けです。

私達ご隠居組は駐車場で待ちという事でご休憩。そこへアメリカンのバイクに乗って元気よく走って来た人がおり、ヘルメットを取ると外国の女性です。その内メンバーが続々と戻ってき、その女性ライダー(チョットお年?)を見つけた人が話し始めたので聞いているとタイ国から弟達と一緒に来て自分は最短ルートでここに来、彼等は他のルートで来るので待合せという事らしく、いよいよ外国・アジア からもツーリングを楽しみに来る人達が現れたぞ!という感じです。北海道は最適な所だよ、是非、冬だけで無く夏も北の大地を楽しんで貰いたいですね。

今日は本当に最高の天気です! こんな好天にこの辺に来たのは初めてですよ。余市に向かっているとタンデムでスクーターに乗った一団、陽気に手を振っているので神威岬の女性の兄弟達だろうとこちらも手を振りすれ違い、次の豊浜トンネル崩落慰霊碑に立寄り、昼食の為 余市の道の駅 宇宙記念館駐車場に集合して全員各自で食べる事にし分散、ニッカウイスキーのレストラン(TVドラマーマッサンで人気)にて食べる予定でしたが団体客が多いと断られ、各自各様にとなる。我々は3人イタリアンを探しに余市橋を渡り、暑い日差しの中500m位歩きジジババ屋と云うイタリアンに到着し、カニのスパゲッティー ランチを食べましたが中々美味しく、正解でした、帰路も暑い中、橋を戻り駐車場に着くと皆さん出発です。近くの色々な食事処があり美味しく早かった様です。最近完成した高速・後志自動車道を使い余市の町の裏側を通過し銭函ICまで一気に走り、R225ーR231 に入り石狩川を渡り、道の駅あいロード厚田 で休憩、ここは海水浴場?も兼ねております、道路の反対側に新しい道の駅が出来たのを知らなかった我々は古い方で休憩です。

そこに珍しくいい音をさせてアプリリヤRS250ースズキの2ストエンジンを使用したーに乗った中年のライダーがカッコ良く入って来たので、話を聞くとかなりボロボロの中古を掴まされ苦労してレストアしたそうです。中々よく出来ておりました。冬の間にレストアするんでしょうね。良い趣味ですね 頑張ってください。 増毛駅前を通過し北上すると 黄金岬海浜公園があり、海岸沿いの道の上に芝の小さな広場があり、サイクリスト、バイクのライダー、車の家族連れ等がキャンプの用意をしておりました。北の国も良い気候になって来た様です。北海道民は海水浴は泳がずに浜でBBQを楽しむのだそうです。

留萌に入り細い道に入り、くねくねと山に上がっていきます、一番上がルルモッペ憩いの森に向かう途中に千望台という見晴台にカフェがあり、留萌一面が良く見渡せます、今回もNAVI の I さんは几帳面に調べ、良い景色を見せてくれますが、この留萌市は公園等が沢山あるが坂が多いな〜、冬は大変だろ〜な!と感じました。 ここから北側の山にも大きな公園があるようです、街に戻り各自スタンドで給油しホテルに入ります。

本日は予定通りに到着し、いつもの通り風呂に入りサッパリして食堂に集合し、夕食が始まります。今日も皆さん元気!元気に乾杯で始まり、舟盛の真中に刺身に囲まれてソイという大きな魚が1匹づつのっており、宿の娘さんに聞くと近くの海で友達が釣って来たとの事、刺身で食べましたが初めての味でした。宿の好意でカラオケを楽しんでくださいとの事で芸達者な皆さんが大いに盛り上がり、この続きは最終日旭川でとしてお開きとなりました。

6月 15日

今日はハプニングが起きては困る日です。稚内から礼文島 へのフェリーに乗り遅れたら宿泊するホテルは無く、野宿になってしまいます。まず、留萌市街に入り留萌川沿いに海岸に出て一路北上今日も天気に恵まれ快適です。苫前の手前で“トママエダベアー” という駄じゃれで 苫前をアピールしようという魂胆で造られた大きなクマが立ち上がってバンザイしている看板の駐車場は 苫前市役所でした、更に親切な事には役場にトイレを貸してくださいと頼むと休日にもかかわらずどうぞ使ってくださいと親切です。でも苫前はスピード取締をやっているので要注意ですよ! 少し走ると羽幌の町です。この街は我々メンバーには馴染みの深い人が思い出されます、オロロン街道で居眠り事故を起こし羽幌病院に入院していて退屈し、ここからフェリーに乗って天売島に遊びに行って遊んでいたとんでもないお騒がせな御仁がかつておりました。

ここで休憩し出発、次は天塩です、その前に遠別という町がありどん兵衛と云う食堂で昼を食べた事を思い出します。今もド派手な看板で頑張っております。天塩 道の駅で休憩し“萌える北オロロンルート”を北上、トナカイ牧場に到着、11時頃に到着する我々が一番乗り。食事をお願いするとOK、急遽スタッフが奥から出て来て準備開始、我々はトナカイよりも食事の為によっており綺麗なレストランで食べることが出来、味も好評で大満足、しかし、駐車場に出て林の先の立派な建物が原発の使用済燃料を地下深く格納する施設と聞いてへ〜!と驚くばかりです。レジャー施設の様なんですよ!

さア、今日はのんびり出来ません、出発、これからは“サロベツ リフレッッシュロード”を使い一気に稚内です。この道路は大きな町営の育成牧場を通過し、稚内に至る緑の牧場の景色だけが続き、丘を縫うように越えて走る50kmを越す周囲が緑一色の道です。
日本中で緑の牧場をこんなに長距離走れる場所はここ以外無いでしょう。

稚内空港の横に出て、左折し町に向かい、駅を過ぎて左折し山を登って行くと稚内公園の北端に氷雪の門があります、太平洋戦争終戦の後、樺太に攻め込んで来たソヴィエト軍から身を守る為 9名の若い電話交換手が自害した事を忘れない為に創建されたそうです。昭和天皇・皇后両陛下もご来臨して歌を詠まれております。 登る道が狭く急な為 観光バスはあがって来ないようです。来れば最高の観光地ですよ!
眼下に稚内港が拡がり防波堤ドーム、かつて樺太に行く船が出た桟橋駅跡地などが港湾一帯が一望出来ます。

次はフェリーです、下に降りてフェリー埠頭に向かい手続きをします、間に合いました。 ハートランドフェリー、礼文島行きの手続をカウンターでお願いすると女性スタッフが 礼文の小さな旗を差上げますのでバイクに付けて走ってくれませんかとの話、ガッテン承知の助ですよ!皆んな大好きですよ、やりましょうとなり、旗を頂戴し、20台のバイクに取付けフェリーに乗る前に全員で記念写真を撮ってもらいました。直ぐにSNSに載せるでしょう。 この頃から空模様がちょっと怪しくなり 何か不吉な前兆が現れ始めました。

フェリーで約2時間礼文島に到着すると風雨が強まって来ました。フェリーを降り雨の中を30分位走り北のスコトン岬の手前の民宿礼文荘に到着、強風による将棋倒しの転倒を避ける為バイクを民宿の陰にまとめて駐車、宿に入りますがメールに添付して送っておいた部屋割りを出てなかった為、気の早い人が勝手に入室してしまい少々混乱しましたが一段落し、部屋に入り、風呂に入り、夕食が賑やかに始まります。お値段の割には美味しい魚が沢山出され皆さん上機嫌で楽しみます。

6月 16日

早朝 6時 枕元のスマフォが鳴り始め、何事かと取るとハートランドフェリーです? 仕事熱心だな〜!と思ったら、本日は礼文・利尻のフェリーは全便欠航です と言われ、ーーー? 島への船旅に慣れてない為何事だ? 今日は天候の関係で全便欠航です、では明日は大丈夫ですか? 其れもまだ分かりません、明日連絡致します!
こんな会話で終了。 階下に降りて宿の御主人に聞くと既に知っており、しょうがないですね、よくある事ですよ、てな感じで驚きもありません。

では今晩もよろしくお願い致します、で決定。では風呂に入ってのんびりしよう、です。 そして今日の予約しているホテルに連絡し事情を説明、ご理解いただきますが申し訳ありません、来年は行きますよ。

礼文荘の御主人も余り特別な事では無く、よくある事と言う通り北の島は悪天候と風との戦いの様です。厳しい自然環境を知らされます。
朝食時に皆さんに連絡し、明日の便もまだ決まっておりません、お天気次第です。

皆さん早速今日のスケジュールを考え、麻雀をやる人、島内観光(?)をする人、のんびり休む人、それぞれ動き始めます。民宿の車はキーは付いてるから使っていいよ、島ではキーは外さないんだよ、と大らかです。10人乗りのVANは当社店長が運転し、町に買い物に出かけます。島の話を聞くと厳しい自然との戦いですね。特に風が強く、雪は左程でもなく、風の為に家もダメージが大きいと言っておりました。奥さんは神奈川から嫁いで来ており、家族は樺太に嫁ぐのかと勘違いしていたそうです、逞しく生きる人達ばかりです、そうでしょうね、弱虫は行き抜けない世界の様です。

宿の男子アルバイトさんが雨の中トレーニングだとランニングに出かけます。彼は冬は苗場のスキーインストラクター、夏は礼文の民宿でアルバイト、 札幌から来ている女子アルバイトさんはここで頑張って稼いでフランスのパリにデザインの勉強に行くそうです、スゲ〜!“ 若者よ大志を抱け” を実行しております。

昼近くになって店長が戻ってき、町の店も食料品はなくなって来ており、食べ物屋もイッパイだと言うので、我々は途中のセイコーマートに寄り買物ですが本当に食べ物は少なくなっており、大きなお握り、パン、即席ラーメンなどを買って戻ります。セイコーマートは店舗内で料理をしており、お握りは温かくコンビニの倍位で¥190.と安くお買得です。セイコーマートの棚は品薄になって来てます。店長は雨の中も車で観光案内の運転手、私はお昼寝し休養です。
夜になり夕食は昨晩同様に賑やかに楽しみます。 天気は依然回復しません。窓から見える景色は相変わらず荒れ模様です。

6月 16日

朝 ハートランドフェリーより連絡があり、pm.5:45 臨時便が出ますがそれ以外の便はありません、との事、さア問題発生です。
この便だと稚内着は7:30です、予約してある旭川のホテル迄は約300km 先、到着は午前1:00過ぎになり、かなりの強行軍です。 稚内に宿を探し泊まって、翌朝早くスタートし苫小牧まで走ると430km位、さアどうしましょうとなり、今晩中に行ってしまおうが多数となり、決定。 旭川のホテルのマネージャーに事情を話し、エントランスを開けて待っていただく事で了解。

宿を出発し、まずスコトン岬に向かいます、岬には売店があり、岬の崖下にある民宿スコトン岬のスタッフがここも運営しているそうです。相変らずの強風の中、半ズボンで集合写真のシャッターを押してくれました。島内観光で南下する途中細い尾根伝いの道を走り、周囲の海から浮かび上がった緑の島の美しさを鑑賞、この島はおばちゃん観光客が多いのはこんな道を歩きながら植物採集をする人が多いからだそうです。確かにこんな道を歩いたら楽しいでしょう。

尾根つたいの道を下り、町を通過し南下してまた山に上がって行くと北のカナリヤ公園があります。吉永小百合主演の映画ー北のカナリヤーのロケ地で小学校のセットがあり、内部もそのまま残され、いろいろな備品もあり、教室では吉永小百合の映像が流されております。

緑の校庭の向こうには利尻富士があり、最高の景色でしょう! Cafeでは北のカナリヤ 珈琲を飲めます。 また山を下りフェリー埠頭の前を過ぎて左に登りトンネルを通過すると元地村に入り左折して桃台猫台の展望台があり、知る人ぞ知る 桃岩荘ユースホステルの赤い屋根が眼下に見えます。ここのフェリー埠頭での送別の儀式が有名だそうで当社のお客さんでも一度やってみたいと言っている人もおります。我々も遭遇しましたが大変な儀式が繰り広げられました、そして最後はリーダーが独特のアクセントで “ご苦労さんでした” を連発して終了です。
そろそろフェリー乗り場に行く時間になり埠頭の駐車場に行き駐車して、周辺の店を周りCafeにて珈琲を飲んで戻るとナントイウコトデショウ! 店長のGSの後ろに積んで置いたカップラーメンを狙って礼文の鴉が突っついております。追い払っても上の電線に止まって狙っており、諦めません。

乗船し、上のデッキに上がって行くと室内は満員で後方の外のデッキも混み合っておりますし、暫く経つと流石に寒くなって来たので室内に入りますが席はありません、ところが通路に行くとGSのS さんが窓枠に腰掛け、背中に夕日を受けて寝込んでおります、さすが旅慣れていますよ! それにしてもバーン、バーンと高い波を受けながら力強くフェリーは稚内に向かって一直線です。それを見ながら私もひと寝入りします。どこででも充電しておかないとエネルギーが必要になります。

定刻通り稚内に到着し、一気に牛丼屋に直行、次はスタンドで給油、9時に全員終了、私は7〜8年前このスタンドにタイヤが修理不能になったSさんのK1300GTを預けて其の方をタンデムで美深ー札幌まで走った思い出があります。道内の各地に思い出が散らばっております。今回は全員20台の一団での走行です。幸いに今夜は月夜で月明りで周囲の景色が薄っすらと見えNAVIの示す位置と重ね以前の景色が浮かんで参ります。 暗い夜道を2列縦隊の千鳥の一団となって進みますが最近のBMWはLEDのテールランプ、ウインカーが眩しい位に輝き数台が一斉にブレーキをかけたり、ウインカーを出すと非常に眩しく感じます。そして夏の装備に雨具や、着替えを重ね着しているだけの我々には厳しい寒気が襲って来ます、温度計は5℃を指しております。 R40をひたすら走り、天塩川に沿ったドライブインでトイレ休憩し、音威子府の町を通過し美深を通過し、昨年、遅れたメンバーと2台で休憩した名寄の街角の空き地を通過し一路旭川に向かいます。旭川は道路は広く走り易いのですが何しろ広い都市です。

やっと見憶えのある景色の中に入って、森の中のホテル花神楽 に到着、駐車場の入口が思い出せず戸惑いながら入って行き、停めるのが大変です!予期せぬ極寒の中、緊張と疲労で強張った身体は意思通りには動いてくれません。ツーリング経験の少ないメンバー Kさんの後方にいて、チョット危ないかな? と感じたのですが 私も同様素早い動きは全く出来ず、その前に停車していたベテランS さんに大声で連絡し、そちらを止めてから、手伝ってやってくれ!と言うのですが彼とて動きは鈍く中々サイドスタンドが掛かりません。やっと済ませて後ろに来てKさんのバイクを押さえサイドを掛け、一段落! 皆さん同様な状況でも流石はベテラン揃い全員無事停車完了、荷物を持ってホテルに向かいますが午前1時を過ぎた時刻 、マネージャーに頼んでいるのでその内宿直がキーを持って現れ、無事全員部屋に向かいます。

我々3人の部屋は長い廊下の奥に在り歩くのも大変!部屋に入ると即お風呂で暖まろうと言う事で風呂場に入るとシャワーしか有りません? 湯船はと探すと外にお椀の舟の様な風呂があり、掛け流しの温泉です。二人のジジイが飛び込んで丸まって温まり、話は大変だったね〜!です。シャワーで温まって待っていたGSのSさんと入れ替わり、室内に入るとGTLのK さんはホテルのサービスのコーヒー豆をゴリゴリ挽き始め、真夜中にコーヒーの準備です! やっと準備完了、Sさんが戻ってません! 湯船で眠ったら大変と呼びに行って 3人でコーヒを飲みながら雑談、3時を過ぎて長い1日が終了です。

6月 18日

寝床に入ると 一瞬で朝です! 明るさで飛び起きるとam.5:30 早速朝風呂に向かいます、ここの露天風呂は私が毎週日曜の朝、出勤前に見るTV番組の中の赤フンで露天風呂を巡る番組で今年前半に見て、そうだ今年はもう一度行ってみようと来たのです。 メンバーさんは未だ誰も来ておりませんが一人で広い丸石を敷き詰めた露天風呂の真ん中で、遠方の山なみまで田畑の続く景色の中 広い空を見上げて独り占めです。スカッとして部屋に戻り皆さんに朝風呂を勧め、ゆっくりと今日の準備をし、ロビーに行くと30年来の知合いの旭川のY先生が来ており、その友人のT さんも現れ、久し振りに話しに花が咲きます。Y先生は80歳でも未だ大きなハーレーを乗り友人のTさん達 ご隠居さんとツーリングを楽しんでおります。そこへNAVIのI さんが来て又和やかに交流、“友遠方より来るあり、また楽しからずや ” という感じです。食事を済ましマネージャーのNさんに御礼を言い出発です。駐車場では皆さん今日も元気で集合写真、Y先生、Tさんも入り賑やかに出発前の儀式です。

今日は最終日、苫小牧に向かいます。 森の中を通過し旭川の空港の下の方を回って美瑛に向かいます、今日も好天です。大きく空港を迂回し富良野線に沿って美瑛に入り十勝岳に向かって一直線に登って先ず青い池の駐車場に入ります、ナントイウコトデショウ! 駐車場が非常に広くなっております。観光バスが何十台も止まり、凄い数の海外からの観光客が新設された池の周囲の道路を闊歩しております、青い池はたいへんな観光資源だったんです。

出発! 快晴です。我々はNAVIのI さんが苦労して見つけた上富良野の日の出公園 に向かいます、美瑛・富良野は何度も来ておりますがここは初めて小高い丘の上に造られた展望台があり、上富良野の街が一望でき我々ご隠居よりも若い男女を対象としたデザインでロマンティックにデザインされかなり金を掛けた作りです。富良野を南下し根室本線に沿って南に下り金山から占冠に向かう R237に入ります、ここは昔からレーダーのある所で要注意です。 快適に走行し今度は石勝線 の占冠駅前の立派なビルの3Fのレストラン(食堂)でお昼ですが我々は上手く入店したのですが後からきた家族ずれは断られており、我々が出る頃に入って来た常連さん達は慣れたもんで座っております、周囲に会社も無いのに常連さんが居るのが不思議です。石勝線はかつてのバブルの頃トマムにツインタワーの素晴らしいリゾートを開発し、千歳空港からトマムまで一気にカッコいい列車でスキー客を運ぼうとして開発されたと記憶しております。今や、“強者共の夢の後” の様な形で残って居る様です。最近トマムを星野リゾートが再開発しており、夢が再現されるといいですね。

占冠の交差点を右折し道道に入りR274に合流し穂別に向かいます、昨年も穂別により穂別恐竜館を見学しました、小さな町ですが街路樹のある道路が中々洒落ており昔から何回か素通りしております、残念な事に食べ物屋さんが無いのかな? 最近は農作物では穂別メロンとしてブランド化し売出し中の様です。昨年お土産に送りましたが好評でした。又、博物館は立派で恐竜の展示物が素晴らしく 、昨年の胆振地震でも被害を受けず営業し、又、新たにこの地区で恐竜の一体分の化石が発見されたと聞いております。本日は寄らずに胆振地震で被害を受けた厚真町に寄る予定です。同行メンバーのSさんが昨年11月に復興にボランティアとして参加したと聞いており、途中立ち寄ります。厚真町に入ると道路の両側に山崩れで樹々が下に崩れ落ちた所があり、その下になってしまった家屋がある様に感じられました。
道路は問題なく町の中心部の町役場に行き、皆さんから集めた僅な義援金を届けます。そしてフェリー埠頭に向かいますが良く見るとこの街は何となく裕福な感じがします、後でフェリー内のお風呂で昔住んだ事のある老人の話ではこの辺の人は苫小牧に働きに行き、農業と兼業の家が多くかなり裕福だそうです。

苫小牧に入ると皆一斉にイオンに向かいます、昨年最年長のT さんに教わったお土産を購入し、配送してもらう為です。又、フェリー内での夕食も購入する人もあります。我々都会の者にとってここのイオンは信じられない位の巨大な店舗で、驚きです。買い物を済ませ、フェリー埠頭に集合し、乗船、サッパリとして夕食にレストランに向かいます。好きな夕食を購入し持ち込んだ人達はロビーに集合し楽しみます。

食後はお風呂です、帰路のフェリーは静かな海を滑らかに6速で進む感じなので風呂も快適、ゆっくり浸かり、船内のロビーではサロベツ リフレッシュロードの緑の牧草地、予想外に 美しかった礼文島、北のカナリヤ公園の学校の撮影セットと利尻富士、狡猾な礼文の烏、稚内からの深夜の極寒ツーリング の話題 等々 、皆さん話は尽きません。

ぐっすり眠り朝起き出して、まず朝風呂に入り、レストランにて朝食、未だ大洗は遠く、陸地も見えません。天気は快晴、この辺から2〜3時間が退屈な時間です。皆さん部屋にこもって荷物の整理をし、家までのツーリングの準備です。
陸地が見え始めると愈々下船準備を整えロビーに集まり始め、フェリーが着岸し、ライダーは階段を降り、大きなトラックの間を通過し、後部のバイクの駐車場までインナーバックをぶら下げて移動します。パニアからヘルメット、グローブを出し、バックを収納し、準備をしながら、何と無く解放感と達成感を感じます。

一斉にエンジンが スタートし先頭から一台づつUターンしてスロープを登って行き船外に下りる長いスロープを下ります。埠頭に集合し、お疲れ様の挨拶をし解散となり各々各地に向かってスタートします。

我々の合言葉はT先輩の 自宅迄がツーリングです、皆さん気を付けてお帰りください。
今年の 30年目の北海道ツーリングが終了いたします。
参加いただきましたお客様お疲れ様でした。ご協力ありがとうございました。

参加車両 R1200 &1250 RT 3台
R1200 GS 4台
R1200GS AdVenture 5台
R1200R 1台
K1600GTL 3台 (2台 タンデム )
K1600 B 1台 (タンデム)
K1300S 1台
K1300GT 1台
Tracer 1台